変形性膝関節症とは? 膝の痛みの原因を知ろう
- 佐々木悠樹
- 8月9日
- 読了時間: 3分
「膝が痛くて歩くのがつらい…」
「正座ができなくなった…」
そんなお悩みを抱えていませんか?
もしかしたら、その原因は「変形性膝関節症」かもしれません。しかし、聞いたことはあっても、どんな状態なのかよくわからない方も多いのではないでしょうか。
今回は、変形性膝関節症がどのようなものか、誰でもわかるように解説していきます。
そもそも膝の関節ってどうなっているの?
膝の関節は、太ももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)が組み合わさってできています。これらの骨の先端は、クッションの役割をする「軟骨」で覆われています。
軟骨のおかげで、骨同士が直接ぶつかることなく、スムーズに曲げ伸ばしができます。さらに、関節全体は「関節包」という袋に包まれていて、中にある「関節液」が潤滑油のような役割をしています。
変形性膝関節症になると、膝はどう変わる?
加齢や長年の負担によって、この軟骨が少しずつすり減っていくのが変形性膝関節症です。軟骨がすり減ると、骨と骨の間にあるクッションがなくなり、骨同士がぶつかりやすくなってしまいます。

この状態が続くと、膝に炎症が起きたり、関節の形が変わってきたりします。骨の一部がトゲのように尖ってくることもあり、これが痛みの原因になることもあります。
膝の痛みのサインを見逃さないで!
変形性膝関節症は、初期にはあまり自覚症状がないことが多いです。
しかし、進行すると次のようなサインが現れることがあります。
* 階段の昇り降りで膝が痛む
* 歩き始めや立ち上がる時に痛む
* 正座やしゃがむ動作がつらい
* 膝を動かすとゴリゴリと音がする
* 膝が完全に伸ばしきれない、曲げきれない
* 膝の周りが腫れて熱を持つことがある
これらのサインに心当たりがある方は、ご自身の膝に負担がかかっている可能性があります。
変形性膝関節症と上手に付き合うために
残念ながら、一度すり減ってしまった軟骨を元に戻すことは難しいとされています。
しかし、大切なのは、「いかに進行を緩やかにしていくか」です。
膝への負担を減らすためには、太ももの筋肉を鍛えることがとても重要です。筋肉がつくことで、膝関節をしっかり支え、衝撃を吸収してくれるようになります。
また、日常生活での動作を見直すことも大切です。例えば、和式トイレや正座を避ける、杖を使うなど、ご自身の膝に優しい生活を心がけることで、痛みの緩和につながります。
まとめ
* 変形性膝関節症は、膝の軟骨がすり減ることで起こる
* 骨同士がぶつかったり、炎症を起こしたりして痛みに繋がる
* 初期のサインを見逃さず、早めの対策が大切
* 太ももの筋肉を鍛えるなど、膝への負担を減らす工夫で進行を緩やかにできる
膝の痛みは、放っておくと生活の質を大きく下げてしまうこともあります。
もし、膝の痛みでお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。お一人おひとりの状態に合わせたアドバイスをさせていただきます。
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